コロナウイルスをはじめ、感染等で体調を崩された方、早く良くなりますように。
ウイルスなどの細菌は人の目に見えません。見えないから怖いし、どんな動きをしているかわからないその不安は計り知れません。
では、見えないものが怖いものかと言うと、そればかりではありません。というのは、日本の発酵文化を代表する麹、酵母、納豆菌などなど、一粒一粒は見えないもので、食文化は成り立っていると言えるからです。
セブンスでは天然酵母パンを作る作業をします。
パンの中には酵母がたくさんいます。十数年、種継を続けてきたパン種です。
酵母などの微生物がいないパン種は、そもそもパン種とは言えず、小麦粉粘土です。もしくは、うどんの生地。
酵母が糖を餌にして二酸化炭素を吐き出し、小麦粉生地の層に空気が溜まってパンになります。
市販のイーストで作るパンは、レシピに「イースト◯◯g」とあるので、パンに入る酵母の量がある程度わかると思います。
その分量より少ないと、ちゃんとしたパンになりません。当然ですがちゃんと膨らまないのです。
うんともすんとも言わないパン種は、やはりパンとは言い難いものです。でも少しは酵母が入っています。パンなのか、パンでないのか。。悩ましいですね。
酵母は倍々に増えますので、環境にもよりますが、時間が経てば、また餌があり、邪魔するものがなければ物凄い量に増えます。
その時初めてパンと言える、パンと分かるようになります。
膨らんだパン種の中にはおびただしい数の酵母がいるんだなぁ、、と思うと、目に見えないはずの微生物が見えるような気がしてきます。
ヒトの身体に棲み着くウイルスも、条件が整えば爆発的に増えるでしょう。その時「陽性」なのでしょうね。
すごく少ない時は「陰性」。この場合はウイルスはゼロかもしれないし、いくらかいるのかもしれない。でもゼロとは言えないのです。だから誰でも保菌している可能性がある。
そのヒトの免疫力がなくなった時、ウイルスがゼロじゃなかった場合、その数は爆発的に増えて「陽性」になるんだな、、、と。
微生物を使う仕事をしていると、そういう風になんだか見えるような気がしてきます。
つまり、陽性になるポイントが今までよりは納得できるのかもしれません。理解していても運悪く感染するかもしれません。
でも、見えない味方と見えない敵を見極めるチカラ、少なくとも見えない敵の特性を知ることは、予防には一役買ってくれそうな気がします。
0コメント